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夏が来た!叔母ちゃんもいた!
社会主義の負の遺産は人の精神にも宿っている。

ウクライナの夏は暑い。
日本の夏も暑いと思うが電車やバスに乗ればクーラーが効いている。

既に築20~40年以上も経過したウクライナのバス電車にはエアコンどころか扇風機も無い。あるのは英語で言うところの「50マイルズ・エアコン」
窓を開けるという意味である。

以下、日常のごくある風景をアレンジした物です。

私=作者であるこの私。(ウクライナ語が達者であると想定している)
お=世界最強のウクライナ叔母ちゃんである。

私「いや~暑い暑い!おお、丁度窓が開いている」と、蒸し風呂のバスに乗り込み窓際へ行く。「いや~いい風だな~~これなら涼しくて汗も引くだろう」

お「その窓を閉めてください」(もちろんデ~~ンと座っている)
私「え?閉めるんですか?」

お「そうよ」
私「何で閉めるんですか。車内がこんなに暑いのに?」

お「病気になっちゃうでしょ!」
私「病気、、、何の病気ですか?」

お「風に当たると病気になるのよ!知らないの?」
私「こんなに蒸し暑い中で風を入れなければそれこそ病気になるでしょ?」

お「いいから早く閉めなさい。病気になっちゃう!」
私「一体何の病気になるというのですか?」

お「だから病気なのよ。つべこべ言わずに早く閉めなさい!」
私「こんなに蒸し暑い中で窓を閉めるなんで正気の沙汰じゃない!」

お「ちょっと、この人失礼ね。窓を閉めてくれないのよ!」と隣のおばちゃんに同意を求める。
私「皆さん、この人変なことを言っていますよ。こんなに暑いのに窓を閉めろだなんて!そんなに言うなら立ったらどうですか?こっちは汗びっしょりで耐えているのに!」と同意を求めるが叔母ちゃんたちを除く全ての人が無視している。(視線を合わせない。サルの目を直視しない感じである)

お「これだから最近の若い人は無礼ね!」
私「だから何の病気になるのかと聞いているんですよ!」

お「病気だと言っているのが分からないの?」
私「風邪をひくとでも言うんですか?」

お「何も知らないのねこの外人は!」
私「新鮮な風に当たったからって何の病気なるんですか?」

お「知らないわよ!病気になるのが怖いから窓を閉めろと言っているのよ!」
私「じゃあ今まで罹患(りかん)した病名でも言ってみて下さい」

お「だから病気になるのが怖いと言っているのよ!このスットコドッコイ!」
私「風に当たって病気になるような人がそんなにブクブク太っていますか?」

お「きゃ~言ったわね!これでも昔は鳴らしたものなのよ!女を見る目が無いわねこのおたんこなす!」
私「昔がどうだったか知らないが、核戦争後にも生き延びそうな人が何を言うか!」

隣に立っていたおじさん風の人が申し訳なさそうにそっと窓を閉めた。

かくして産まれてこの方病気にかかったことのない叔母ちゃん達は、病気とは何だか良く分からないがかかると怖いものらしいしい、と、社会主義時代の学校で教わったようだ。(または近所の人がそう言っていた)

その(社会主義の)犠牲者として現代一般市民は辛い車内で立ったまま(デコボコ道のため)、汗だらけになって蒸し風呂のような車内でひたすら耐えているのです。

一昨年などは24時間の寝台車の中に唯一一人の叔母様が鎮座していたため、周りの人は窓を開けることを許可されずに蒸し風呂の中で丸一日を過ごしたらしい。

かくして一般市民は汗びっしょりになって夏風邪をひいてしまうのでありました。

ウクライナの交通機関にエアコンが出現するまでやはり40年はかかるだろうな~~


注、長距離列車の一部にはエアコンが付いていますし、
例の韓国製の高速列車にも恐らく装備されているでしょう。
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[ 2012/05/30 16:44 ]

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意外な良い部分
たまには誉めることも必要だと思う。

私自身妻の妊娠と言う事で周りの妊婦さんが目に付くようになった。
今まで見えなかったものが見えてきたと言うのが正直なところである。

この国の中年女性たちは北米諸国とは若干異なった良い扱いを受けていると思う。特に目立つのがバスや電車での席を譲り受ける機会が多いことである。

お年よりは大概バスの出発寸前に駆け込んできてもそのまま席に座る事が出来る。基本的にお年よりは満員のバスであっても座席を譲ってもらえる場合が多い。そういうときには席をすぐに譲る若者はなかなか社会性があってよろしいと思う。

妊婦の場合もその傾向が強くそういう時は嫌な叔母様たちもしっかりと味方をしてくれる。流石は女性、目立たなくても妊婦と分かると遠慮の無い叔母様たちはすぐに席を譲れと命令を下す。妻は妊娠して得な事が多くなったと喜んでいる。

花を買っていたらそのおばあちゃんは親切でたくさんの花を追加してくれたり、当然ながらバスなどの座席は優先して譲ってもらえたりしている。

初めての小さなお店で買い物をしてお金が足りなくても、安くしてくれた上に残りは後で良いと言ってくれたそうだ。こういう時に「妊婦は便利だな~~!」と妻は喜んでいる。これからは風船を常備しておこうかな?

妻からの話を聞いて私はとても嬉しく思った。実は鉄仮面であるウクライナ人は意外とそういう良い面が多いのではないか?

喜び勇んで足りないお金を払いに行った。しかしここで事態はまた前回のマナー無用の叔母様から洗礼を受けてしまった。

そのお店に出向いて足りなかったお金を渡そうと列に並んで待っていた。
3番目に並んでいると1番目の人が出て行って私が2番手となった。

そこへ叔母様2名がやってくると私と1番目の人の隙間から商品を見るようにして、そのままそこへ割り込んできてしまった。もう一人は私の後ろに並んだ。

彼女は商品を見たいだけだろうと神に祈った。しかし、予想を裏切らないウクライナ人!結果として私はその叔母様たちの後になってしまったのである。

折角ウクライナ人の良い所を見て誉めてあげようと思っても、結果としてこのようにマナー無用のおば様達に私はまた泣かされてしまったのだ。

やっぱりこの国が先進国に追いつくためにはあと40年はかかる。もちろん40年後に他の国も40年経ったわけだから変わらないかも知れない。逆に終焉を迎える先進国も出てくるかもしれないが、、、

その風船は私が使うべきかも知れない!
[ 2012/05/25 05:07 ]

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病院事情#2
ウクライナの産婦人科。

ファミリードクターからの紹介によってわれわれは婦人科の先生を紹介されました。ここで注意がありますが、そこが産院では無いというのがややこしい点です。

要するにこれから婦人科の先生に世話になるのですが、その先生のところで出産をするのではなく、また紹介を経てさらに産院へ出向いていかねばならないのです。

要するにここでもウクライナの3段活用が適用されています。

1・主治医
2・婦人科医
3・出産医

*私自身も初経験なので日本も含めて他の国がどうなのか良く知りません。

産婦人科医では先生に対面する前に隣の部屋で血圧やら体重を調べます。
先生は50代の恰幅もいいが優しい感じの女医さんでした。
(あたりまえか?しかし出産医2名に会ったが男女だった)

あれこれと問診をされて先生は妻の持っている体温表日記のようなものを見て、手元にある円形グラフで妊娠日や出産予定日を算出していた。

後日スキャンをするためと排泄物により病気を調べるためのブツをもって行くことになった。ここも国の病院ですが(国の施設へ原則として無料)何故か紙幣が飛んでいった。もちろん先生はいくらでも構いませんよ~~と言っていたが相場があるようです。

これからしばらく病院通いが続きます。
[ 2012/05/21 17:09 ]

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骨肉の住民登録#1
社会主義による負の遺産はいたる所に点在する。


5~10年前ぐらいであったら不動産投資も大変に有益であったと思われる。
その頃は建設ラッシュで次々と高級住宅が作られていた。

要するに国から家をもらった人たちが上手に利用して富を得たことになる。
リフォームして売る事でたくさんの億万長者を輩出したのである。

そういう経緯もあり何かいい物件があれば、
投資目的兼自宅として購入できたらいいと思っていた。

知り合いに不動産屋さんがいて丁度二部屋のアパートが売りに出たと言う。
思っていただけなので行く気が無いことを告げたがとりあえず見て欲しいと言う。

70年代には住宅不足を解決するために急いで作った狭いアパートが沢山ある。それはフルシチョフの政策によるものなので人々はその狭いアパートを「フルシチョフ・アパート」と呼ぶ。不幸にしてウクライナはソヴエトだったからなのだ。

いわゆる廃墟のようなアパートの一室にそれはあった。家の中はリフォームされておらず、流行の窓枠だけ新しくするという手法であった。

汚い部屋が480万円と言う事だった。私たちはとりあえず気に入ったアパートには住んでいるものの、やはり人様の為に家賃を払っていくのはいつか止めなければならないと思う。

しかしこれを綺麗にするには100万円くらいかかるだろうから600万円と見たほうが良い。このアパートを投資として貸しても月によくても2万5千円が精一杯だろう。

その計算でテナントが必ず入っているものとして計算すると償却に20年かかる。もちろんそれにはさまざまな費用を計算に入れていないのだ。

以上の理由から買う気は全くなくなり(もとより見るだけだった)何故売りたいのかと質問してみた。すると一人息子との関係が悪く、老夫婦はこの家を売って田舎に引っ越したいと言うのである。

ここで問題なのが住民登録の存在である。
ソヴィエト時代に国は人々を管理(支配下に置くため)しやすくするために住民登録をさせた。そこに住む人は必然的にそこの管轄に登録しなければならなかった。

ここまでは極当たり前の事だけれども、問題は社会主義の崩壊によって想定外の事態が起きた部分である。国は住民登録されている人に割り当てて家を無料で提供してしまったのだ。

ウクライナの独立がなければその面での問題は無かったはずだ。しかし資本主義の到来によって住宅の売却と言うこれまで経験しなかった道が開けてしまったのである。

筆頭主もしくは権利者と言う物が存在しなかったのです。

従ってその家に住民として登録されている人は生まれたての孫であろうと家の持ち主なのである。

先ほどの老夫婦は息子(恐らく酒乱と暴力)から逃れるためになるべく早く家を売りたいのですが、そのためには息子の承認も必要になり、尚且つ分配をどうするかと言う骨肉の争いが潜んでいる。

この住民登録には外国人に対する見えない壁としても作用しているので、ウクライナの綺麗な部分ばかりを見てこの国に来ると後でとんでもない事が待ち受けているのである。

憧れだけでこの国に来てはいけない。
[ 2012/05/20 18:56 ]

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病院事情#1
ウクライナの病院へ行ってきました。

ウクライナの病院も北米の医療に近いと思える部分があった。
それはファミリードクターと言う存在があるという点である。

恐らく住んでいる住居のそばにある病院へ行かなければならないと言う、
共産時代からの伝統的な流れがそうさせて管理しやすくしているのだろう。

病院の一階には大きな掲示板に部屋番号と医者の名前、診療時間などが書き込まれている。基本的には国の医療なので予約なしで行ってもよいようで、迷路のような館内を徘徊する。

熊みたいな中年女性が多い中、どうしてか分からないがやたらと狭いエレベーターに乗る。エレベーターの扉はそれはもう恐ろしいスピードで「ガッシャ~~ン!!」と予告もなしに閉まる。

閉まるというよりは斬殺刑に近く、婦人科へ行く前に外科へ行く必要がでてくるほどの恐ろしさ!

狭い病院内の通路を抜けると四つ角のような場所の隅々には、
学校か劇場で使い古したような合板むき出しの三列一体型の座席に身を寄せる。

椅子があるのはまだマシな方かもしれない。
なぜなら外国人登録をするおビールにはそれすらも無いのだから、、、

ウクライナのこのような部屋の外で待ち合わせをする場合、
誰が最後なのかを聞いておかないと何処へ座るべきか迷ってしまう。

この国の人は一般的なロジックがまだ普及していない場合が多い。
簡単に説明すれば満員バスに乗り込む際に降りる人を先におろさないと、
自分が入るべきスペースが確保できないにもかかわらず乗り込む点にある。

従って降りたい人は降りる事が出来ず、乗りたい人は乗ることもできないと言う、万事休す方の事態がそれこそあらゆる場所で15秒ごとに起きている統計がある。(たぶんないと思うが)

良くあるのは道の往来でどういうわけか真ん中を陣取って会話を楽しんでいる人々である。そのせいで道行く人は前後に分かれて流れを変えねばならず非常に邪魔である事は誰の目にも明らか。

しかしそれを注意する人もおらずよく見ると老若男女関係ないので普通の現象なのであろう。そういう場合はいきなり後ろから押されて動かされる現象もあるがするほうもされる方も嬉しくないはずだ。

話がそれてしまったが、結果として産婦人科を紹介されただけに留まった。
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[ 2012/05/19 16:38 ]

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